フリーメイソン入会儀式中に逃亡「去勢されるかと思った」

秘密結社・スパイ

ごきげんよう、ランダム歴史ニュースのお時間です。

1728年12月20日の夜、英国ロンドン王立取引所ほど近くの酒場で、フリーメイソンの入会儀式中に入会希望者の男性が逃亡する事件がありました。

王立取引所の画像

事件現場付近の王立取引所(現在)

儀式の途中、同友愛会のメンバーが男性の帽子とかつらを引っ張り、襟(えり)と袖(そで)のボタンを外し、靴の締め金を外し、男性をシャツ姿に脱がせた際、男性は自身の男のシンボルに特定の処置を加えられると勘違いし、恐怖のあまり路上に飛び出しました。

フリーメイソンの入会儀式の様子

すぐに同友愛会のメンバーが男性を追跡し、優しい言葉を掛けて残りの儀式を行うように説得したとのことです。

英紙『イプスウィッチ・ジャーナル』は、フリーメイソンの大いなる秘密(Grand Secret)が危うく露見(ろけん)するところだったと報じています。

事件について報じる『イプスウィッチ・ジャーナル』の記事

(※本文中に差別用語が見られますが、歴史的資料であることを考慮しこのまま掲載します)

当ブログとしては、フリーメイソンについてはすでに4年前の1724年に暴露本が出版されており、今さらそんな心配をしても遅いのではないかと考えております。

『暴かれたフリーメイソンの大いなる謎』

1724年にロンドンで出版されたフリーメイソンの暴露本

近代フリーメイソンの歴史は1717年のグランドロッジ設立に始まりますが、秘密結社の謎に興味津々なのは昔も今も変わっていないのです。

何はともあれ、男性が去勢されることはなかったと考えられますので、ご安心ください。

以上、ニュースをお伝えしました。

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